幹細胞培養上清液
幹細胞培養上清液について
ヒトの体内に存在する歯髄、骨髄、脂肪などの幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出した上澄み液のことを「幹細胞培養上清液」といいます。
幹細胞培養上清液には、培養の際に放出されたサイトカインやエクソソーム、その他、500種類以上もの成長因子が多く含まれており、症状によっては、幹細胞治療に近いレベルでの効果が期待できます。
細胞活性のカギとなるサイトカインは情報伝達物質が豊富に含まれ、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たします。
様々な生理活性物質を含んだ幹細胞培養上清液を投与することで、体の中にある幹細胞などに働きかけて組織の再生を促していきます。
当院では、体の不調などのお悩みなどに応じて点滴で投与、もしくは頭皮や顔に直接注入する方法を行っています。
点滴では、血流にのって全身の細胞に働きかけていくため、美容やアンチエイジング、免疫力の維持・向上、抗炎症作用、抗酸化作用、創傷治癒効果、血管再生など様々な効果が期待できます。
期待できる効果
抗炎症作用
炎症が起こっている部位の治療を促進し、疼痛も抑える。
関節痛・腰痛・頚部痛・肩痛・筋肉痛などに有効。
創傷治癒作用
損傷した細胞を修復し、早期に傷を治す。
真皮層から皮ふ表面までの細胞を活性させ、皮膚の傷痕や炎症痕を修復。
組織・神経修復作用
内臓、筋肉や末梢神経など、組織が損傷した場合、患部を修復。
損傷した組織の細胞分裂が活性化され、組織再生力が向上し、機能が回復する。
肝硬変・慢性肝炎などの肝疾患、皮膚疾患、呼吸器障害、腎臓機能障害、糖尿病の合併症などに有効。
免疫調整作用
異常な免疫反応により、アレルギーがおきないよう、免疫機能を正常な状態に調整。
アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎に有効。
血管再生・血管新生作用
動脈硬化などで血流が途絶えた場合、側副血行路血管新生によって血行を再開させる。
動脈硬化などの進行を予防する治療にも有効。
抗酸化作用
体内に発生した活性酸素を取り除き、細胞の老化やがん化を防ぐ。
活性酸素除去作用
疲労回復や生活習慣病の予防に役立つ。
若返り・美容作用
組織を修復する作用を二次的に応用し、シワやたるみなどの予防や老化改善を行う。
医薬部外品や化粧品でも注目を集めている。
治療の流れ
- カウンセリング・医師の診察
- 施術
※頭皮と顔は表面麻酔をしてからの施術となります
術後の経過
頭皮もしくは顔に直接注入した場合は、内出血が出る可能性があります。数日で消失します。
また、施術当日は、肌が敏感になっているため、過度のマッサージやピーリング効果のある石鹸などの刺激があるものはお控えください。保湿ケアをしっかりとお願いいたします。
ヒト幹細胞培養上清液のリスク・副作用について
- 当院が行っているヒト幹細胞培養上清液療法は幹細胞を投与するのではなく培養した際の上澄み液の為特に大きなリスクはございません。
- ヒト幹細胞培養上清液療法の効果は臨床試験では一定の効果が認められていますが必ず期待通りの効果が得れるとは限りません。
- ヒト幹細胞培養上清液療法には個人差があり患者様の体質や健康状態、治療に使用される 幹細胞の種類によって異なります。
- 幹細胞培養上清液の投与後に、部位の痛みや内出血、腫れ、発熱などの症状が現れる場合があります。
Q&A
Q. 投与頻度は?
点滴は体の不調などにもよりますが、最初の1、2ヶ月は月に2~4回の頻度で点滴をしていただき、その後は徐々に間隔をあけて1ヶ月に1回のメンテナンスをおすすめします。
顔は2週間~1ヶ月に1回、頭皮は1週間に1回をおすすめしています。
Q. 施術の痛みは?
点滴では血管痛を感じる場合があります。顔と頭皮では表面麻酔を使用するため、痛みは少ないですがチクチク感はあります。
Q. 施術のダウンタイムは?
稀に内出血、赤みや腫れ感が出ることがありますが、数時間~数日で消失します。